はじめに:また続かなかった、と感じる夜に
何かを始めて、しばらくして止まる。
そのたびに「やっぱり自分は続けられない」と思ってしまう。
この感覚は、静かだけれど、何度も心に積もっていきます。
周りには、淡々と続けているように見える人がいる。
比べるつもりはなくても、
自分だけが取り残されているような気持ちになることもあります。
でも、まず伝えたいのは、
続けられない自分と出会うこと自体は、とても自然だということです。
続けられる人より、続けられない人の方が多い。
ただ、それが語られにくいだけかもしれません。
ここでは、
「続けられる自分になる方法」ではなく、
続けられない自分と、どう一緒に生きていくかを考えてみます。
悩みの正体を分解する:続けられない=欠点ではない
続けられないとき、
私たちはつい原因を自分の内側に探します。
- 意志が弱い
- 飽きっぽい
- 計画性がない
でも、こうした言葉で片づけてしまう前に、
少しだけ立ち止まってみてください。
続けられない背景には、
たいてい複数の要素が重なっています。
- 生活のリズムが一定ではない
- 体調や気分に波がある
- 真面目に取り組もうとしすぎている
これらは、性格の欠陥ではありません。
むしろ、現実に即して生きている証拠でもあります。
続けられない自分は、
怠けているわけではなく、
今の生活や気持ちに正直に反応しているだけ。
そこを責めると、付き合いはどんどん苦しくなります。
考え方・視点の整理:敵にしない、管理しすぎない
続けられない自分と向き合うとき、
多くの人は「どう直すか」を考えます。
でも、その前に一つだけ大切な視点があります。
それは、
続けられない自分を、敵にしないこと。
管理しようとした瞬間、
自分の中に監視役が生まれます。
できた日は合格、できなかった日は失格。
この構図が続くと、心は休まる場所を失います。
付き合い方として、
次のような判断軸を置いてみてもいいかもしれません。
- 続いていなくても、完全に切れていないか
- できなかった日を、終わりにしていないか
- 自分に説明する言葉が、厳しすぎないか
「続けられない自分をどうするか」ではなく、
「続けられない状態の自分を、どう扱っているか」。
ここに目を向けるだけで、
関係性は少し変わります。
一般化された具体例:距離を保ちながら付き合う人たち
ある人は、運動を習慣にしようとして、何度も挫折しました。
そのたびに「またダメだった」と思っていたそうです。
でもあるとき、
「続けるのは苦手だけど、体を気にする自分はいる」
と考え方を変えました。
すると、たまに散歩する日が戻ってきた。
また別の人は、文章を書くことが好きなのに、
習慣にしようとすると続きませんでした。
そこで「毎日書く」をやめ、
「思い出したらメモする」だけにした。
どちらも、
続けられる人になったわけではありません。
でも、続けられない自分を排除しなかったことで、
関係は細く残りました。
付き合い方を変えただけで、
距離感がちょうどよくなった例です。
まとめ:行動は1mmだけ。自分との関係を切らない
続けられない自分に対して、
無理に理解しようとしなくていい。
前向きに意味づけしなくていい。
もし何か動くとしたら、1mmだけ。
- 「またできなかった」と言わない
- 続いていない状態を、そのまま置く
- 完全にやめた、と決めない
それは改善でも、克服でもありません。
自分との関係を、切らないための動きです。
続けられない自分と付き合うというのは、
変えることではなく、
扱い方を少しやさしくすること。
無理に前向きにならなくていい。
続けられなくてもいい。
1mmの余白が残っているなら、
あなたはもう、自分と一緒に立っています。
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